「一人が好き」じゃない。「一人が楽」なだけ。疲れない人付き合いのヒント
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酒と書斎
予定があって出かけたものの、空き時間ができると途端に手持ち無沙汰になってしまう。最近の流行りも知らないし、気になる場所は遠い。
調べようにも、何から探せばいいか分からない。
趣味はそんなにないけど興味はあるし、もともと何でも楽しめる性分だけど、一人じゃないから厄介だ。みんなの意見を取り入れないと、楽しめない人が出てしまう。
それは本望じゃない。でも、みんなに聞いても「どこでもいい」「何でもいい」ばかり。結局、何も決まらないまま、来た道を戻ることになる。
外出に慣れていないせいか、出かけるだけで疲れてしまう。
頭も働かず、移動さえ億劫に。結局、どこか座れる場所を探して過ごすのが精一杯だ。
仕方なく、最後にしようと思っていたお土産選びを先に済ませることにした。
お金の心配はしたくないのに、あれこれ買うのが不安になる。
この日のために貯めたお金だから使ってもいいはずなのに、「取っておけば今後の生活にゆとりができるかも」という考えが頭をよぎる。
今を十分に楽しむには、不安要素が多すぎる。それでも、年に一度くらいは気分転換に出かけたい。
旅のスケジュール作りも難しい。かっちり決めると時間に追われて焦ってしまうし、大まかにすると時間を持て余してしまう。
世の中の人はどうやって楽しんでいるんだろう?
楽しい刺激を求めて出かけたはずなのに、現実は疲労と人混みでくたくただ。
理想と現実はこんなにも違うのかと、しみじみ思う。
それでも、次こそは時間を有意義に過ごせるようにしたい。お金の心配は尽きないだろうけど、今を存分に楽しめるお出かけにしたい。
たくさん経験して、お土産を見るたびに「楽しかったな」と思えるような思い出を作りたい。
こんな風に悩んだり、行動する時間も、きっと旅の大切な思い出の一つなんだろう。